山本 隆博 先生

叡明高等学校 英語

山本 隆博

早稲田大学大学院 教育学研究科 学校教育専攻

プロフィール

千葉県出身。1988年生まれ。教員9年目。

現在の仕事内容

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現在の主な業務はクラス担任、授業担当(英語)、校務分掌(教科指導部)、部活動(ロックバンド愛好会)の4つです。

この仕事の性質上、比較的ルーティンが決まっている業務をこなすことが多いかもしれませんが、生徒の成長は決して直線的ではなく、粘り強く努力を続けた生徒が、伸び悩んだり、苦しんだりしながらも、少しずつ成長していく様子をそばで見守ることができるのは、この仕事の大きな魅力です。また、ユニークな発想を持ち、大人では思いつかない意見を述べてくれる生徒と触れ合うことも多々あり、教員という仕事の面白さを日々感じています。そのような意味では、学校現場は毎日が刺激に溢れていて、予想外のことにもよく巡り合える場だと言えるかもしれません。



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日々の業務の中で浮かんだアイデアをすぐに生徒を相手に実践できるという点も、この仕事の大きな魅力だと感じています。朝のHRで伝えたいことや、次の授業ではこんなことをやってみようというアイデアは、自分の裁量ですぐに実行できます。当然、成功することばかりではありませんが、うまくいったときには、大きな達成感を得ることができます。

教科指導部という校務分掌の業務では、海外研修の引率を行う機会があり、生徒たちと貴重な経験を得ることができました。私自身、フィリピンのセブ島へ英語研修の引率を行った際は、語学教育の現場に立ち会っただけでなく、厳しい社会情勢を目の当たりにすることもありました。知識としてわかっているつもりでも、実際に自分の目で確認することには大きなインパクトがありました。しかし、現地の小学生と異文化交流で触れ合った際は、子どもたちのはじけるような笑顔にむしろこちらが勇気をもらいました。本校の生徒たちと共に、心を揺さぶられるような体験ができたと感じています。

教員を志す人へのメッセージ

これまでの教員像に決して縛られる必要はないと思います。普遍的な価値観と、時代の流れに沿った新しい価値観の双方が求められているのではないでしょうか。学校は、硬派な学問から、流行やポップカルチャーまで、社会のすべての事象が教材となりうる場だと思います。そう考えると、教員ができることは、かなり開かれています。これまで学んできた学問も、個人的な経験も含めて全て教材です。教員には、それぞれその人にしか教えられないものがきっとあるのだと思います。このような変化の時代に、可能性の開かれた教員という職業を目指すのは、とても刺激的で、チャレンジングなことではないでしょうか。